• 坂本真綾について。坂本真綾のベストアルバムが出た、らしい。まだ買ってない。坂本真綾のリスナー(サンプル:オレ)が坂本真綾の曲から読み込んでいるのは、己自身と歌詞に描かれる「ボク」…ではなく、己自身が見たアニメと歌詞から想起される「とあるアニメのワンシーン」との間の振幅なのだと思う。じゃあそれは何なのか、と言われると坂本真綾聞いてくれとしか言えないけども、少なくとも坂本真綾の芸歴と歌詞で表現される絶望と希望についての表現は、彼女自身が見た風景=オレの見ている風景というより、彼女がアニメから想像する絶望と希望=オレが思い出す「とあるアニメのワンシーンでの希望と絶望」という感じがするし、しっくりする。主に少年アリスを聴いてなんとなく考えたこと。
  • 音楽について感想を語る時に、リスナーべったりな自分が感じる壁は、音楽は肉体と不可分であるという点だと思う。僕はどう考えてもこのようなタイミングで、弾けないし叩けない。そこで言葉を紡ぐ力が萎えていく。そこまでは、体験至上主義者の勝手な思い込みかもしれん。だが、20年以上リスナーを続けていると耳も実は腐っていて音もそんなには拾えていなくなってるんだよなぁ。読めるものしか理解出来なくなっている。