読んだもの

以上全て川原礫著。
聴いたもの

見たもの

  • MADMEN Season 2―3
  • the Dark knight―Christopher Nolan

肝心のトクヴィルは全然終わってない。

アクセル・ワールド。出ている本全部読み終わった。

マッドメン。既存顧客と見込み客を両方失う大ボケをかましたにも関わらず皆さんアメリカンに流していたのかと思いきや、実は尾を引いていたらしく、3巻ではダック(顧客を失う原因をつくった張本人)とドンの間の微妙な空気をロジャー(ドンの上司で元浮気性のパパ)が仲介、微妙に仲直り。ランチでじっくりお互いに話そうと促すダックに対してドンはさっぱりと午後は外出するから(実は浮気)と和解シーン自体はさっぱりと終了。だが、ダックが如何に自分から和解を切りだすのに苦労したかは話の最後で明確になる。アメリカ人、謝るのニガテ…。

ゲイリー・オールドマン、レオンの時あんなにイカれたシャブ警官だったのに今じゃ市警本部長様にして良きパパか。エンドロールまでゴードン=ゲイリー・オールドマンと気づかない。いや、無論ダークナイトについて。ザを付けるか付けないかで映画の売れ行きが変わるという話を昔何かの映画で見た気がするだが、勿論その映画にザが付いていたかどうか覚えていない。ザ・ダークナイト、2時間半。長い。所与の感覚、既視感が強い作品だった…見るのが遅すぎたせいで、ダークナイトそのものよりダークナイトのようなものを既にどこかで見てしまったからかなぁ…と思ったらウォッチメン先に見てたんだよね。ウォッチメンの方が後で出たのに、オレは後でダークナイト見ちゃったからリリース時期と自分の時系列が逆になっていた。本題。コントラストが強い映画だった。ガラス張りで海沿いの明るいオフィスシーン、一転、巨悪蠢く街と摩天楼、天秤に掛けられる市民と犯罪者、等などあらゆるところで対になる背景、キャラを綺麗に置いてゆく手捌き。あらゆる意味でリーズナブル。ハリウッドが正義を宙吊りにしようとするとここまで、力が入ってイクノカーと思って見ていた。何と言うのか、「正義を相対化したぜっ!」って力いっぱい。完璧な傑作すぎてポエトリーが微塵も無い。グラントリノを見た時のあの感じがよみがえってきた。有無を言わせない傑作がこの世には存在するしダークナイトもその部類のような気がするが、オレは有無を言わせてくれる傑作が好きだと言う話