今後、ライトノベルをどう読んだら良いのかなぁ。

最近までは、割合有名なヤツを潰していけば良かったんだけど(ハルヒとか)ちょっと最近どんづまりで困った。はてなでアクセスの多いラノベ系のサイトも見てるけどラノベ界でのテンポが分からないので単純に後追いになっちゃって、自分が好きな傾向を深めるには至っていない、というか。

ライトノベル系の書籍については自分の趣味傾向がある程度分かっているか、ネットや紙媒体に基準を丸投げしている評者がいるのであんまりこれは困らない。あとは必ず買う作家がいるとか。自分が無視して良い本も大体分かるし。ところが、ラノベ界の前ではそのポイントが分からないだけに辛い。とりあえずネットしか頼るものが無い。大森望と三村美依が出したライトノベル☆めった斬り!という本も読んだけど、昨今のラノベ界の動きと関連付けて語ったラノベ本というよりはジュブナイルライトノベルという真っ当な通史になっており、だからこそと言ってしまって良いのかどうかは知らないが現在のラノベとの連続感に乏しいし、それを元にラノベの動向を掴もうにも現実はあんまりそういう通史とは離れたところで進行している感が否めない(ラノベに歴史はいらないのかもしれない)。つまり市場予測の基準にはなってくれなかったというわけだ。

ここからは単なる愚痴なのだが、個人的に本を探すときに良くやる手口としてはフーズフーというのがある。例えばAという作家がいたとしてその作家のエッセイで別の作家Bに影響を受けた、とあった場合にはBの本を買ってみるというごく単純なものだ。昔の作家は良く評論文やエッセイを書いているので、それが一つの探す糸口になる時もあるし、読んだ後も何故その作家がBを評価したのか検討できたりもする。

ラノベ書いてる人もブログとか自分のHPとかで色々と適当に書いてくれないかと思うけどあんまりそれはやってない。そうすると、よく喋る作家は目に入ってくるわけで、冲方丁とか新城カズマとか桜庭一樹はチェックしてる(つもり)。特に桜庭一樹桜坂洋とかはジュンク堂でコーナー作ってやってたりしてたし。

でも何よりライトノベル作家って純粋にライトノベル作家に影響受けたって人がいなさそうってところに上の手法が通用しない根本的な理由があるのかも知れない。あかほりさとるに絶大な影響を受けました!って人、いなさそうだもんな。例外的に上遠野浩平の名前を挙げる作家はいそう。西尾維新とか。

要は僕がアンテナ低いというだけの話ですが。