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年末
渋谷駅付近2時ごろ。渋谷駅の指定喫煙場所でスモークしていたら我が国最大与党勢力のアルバイトから東南アジア地域での海上補給活動支援についての号外を配っていた。体制への犬のような恭順を隠さないオレは周囲が彼の広報活動をスルーするなか号外をがっちりキャッチ。むう。わが国は国際社会から評価されておる。素晴らしい。鼻から口からセブンスターを吐き出しながらわが国の国際貢献詳細に目を通していると、拡声器を用いた演説がスタートした。声の主は、わが国最大与党かつ防衛省の長であるところのミスタストーンブレーキング氏ではないか。生映像だ。お隣には韓半島との係争案件処理に当たられているミスタタウンヴィレッジ氏もいらっしゃる。
- 「日本ありがとう!自衛隊ありがとう!そういう声が国際的に高まっているのです!」
- 「あー明日から仕事かー。この前の○○さんどうだった?」
- 「サリン事件ありましたね。誰が、いつ、どこであんな目にあうのか分からない!」
- 「いや凄い可愛かった」
- 「それがテロです!」
- 「そうかい」
- 「それを徒に時を浪費しているというのです!」
- 「じらされてる」
- 「今やロシアを除く、あらゆる先進国グループがこの闘いに参加しているッ!」
- 「あーもっと積極的だったらなぁ…」
- 「また日本は国際的な責務から逃れるのか?!」
- 「焦るなよ」
- 「日本だけなんですよ!」
- 「お前だけじゃないんだよ。あの子にふられたのは…」
- 「懸命な都民はオウム真理教の候補者を落選させました!」
- 「あそこにいたヤツ馬鹿だからみんなあの子を選んでたな」
- 「あー仕事だよだるいー」
- 「これは日本の責務なんですよ!」
- 「休めば?」
途中から隣の会話が面白すぎてありがたい演説を聞き漏らしてしまったではないか。演説者のみなさんの裏の電光掲示板で信濃町で流行しているアレの宣伝があったのに偶然かどうか知らないが笑った。その後スカーレット・ヨハンソンとウッディ・アレンが出演している映画を見た。皮肉が利いていて良い映画だった。6時ごろモンスーンなんたらに入って全席禁煙にイライラして2時間半くらいアジア風の辛い料理を食べた。眠い。