最近の出来事。

  • ローマ帝国衰亡史(普及版)の下巻を読んだ。気になったところは以下。

「総じて学問や人間精神の衰退期には、つねに新プラトン派の隆盛がみられる。じじつ、この時代も、アレキサンドリア学派がアテネ派を沈黙させ、最新学説という旗幟のもとに、旧学派の人々をしだいに集め、内容の斬新さと生活態度の厳格さによって、この学問体系の名を多いに高めていた。(中略)人間の状況や能力に適した知識、すなわち倫理学、自然科学、数学等などの諸学問を軽視した新プラトン派は、形而上学的論争に熱を入れ、不可視の世界の秘密をさぐろうと、一般人はもとより、みずからまったく理解していない主題について、アリストテレス派とプラトン派の両立に努めた。言いかえれば、深遠とはいえ、意味のない思索に理性を費やし、空想、いや妄想にふけったと言ってよい。そして最後には、肉体の束縛から魂をとき放つ奥義をみつけたとおもい込み、悪霊や聖霊と親しく交わることができるなどと主張して、哲学的考究を魔術的探求へと変じてしまったのである。一種の奇妙な回帰といおうか。古代の賢者たちは、民衆の迷信にたいして嘲笑を隠さなかった。ところが、プロティヌスやポリフィリウスの弟子たちとなると、寓話という薄いベールでその放縦さを覆うにいたり、やがてはその熱烈な弁護者となった。また、信仰についても、いくつかの不可解な点でキリスト教徒と折り合い、内戦同様の猛烈さで他の神学説を攻撃するようになった。

紀元285年〜313年、ローマ帝国での言論模様。

何か今さらながら違和感が沸いてきた。「個人というレベルで見れば成熟は必要に決まってる」とか宇野が突っ込まなければ言う気が無かったんではないだろうか。でもやっぱり東先生の理路整然さに萌えた。

  • 権力を内面化するということ。

http://tenkyoin2.hp.infoseek.co.jp/castration.htmlを読んで以来気になっていたハマータウンの野郎ども (ちくま学芸文庫)を読んだ。かなり面白かった…のだけど長くなるので後に回そう…。

  • TheLWorld

http://ja.wikipedia.org/wiki/L%E3%81%AE%E4%B8%96%E7%95%8C
あるスキャンダルの覚え書き」の特典としてまるごと第一話が収録されていたので見た。何故ゲイの人は男女関わらずアゴに特徴があるのか。何故「そういう雰囲気」が一瞬で伝わるのか。役づくりのせいかどうか良く分からないけど、とにかく。出演している女性の殆どはリアルでもバイオアゲイというのをwikiで知る。