サマー/タイム/トラベラー (1) (ハヤカワ文庫JA)

サマー/タイム/トラベラー (1) (ハヤカワ文庫JA)

http://www.hirokiazuma.com/archives/000148.html

これを見てつい買ってしまった。


半ば後悔。
そもそも専門的に読んでいるジャンルが無いような自分には
相当しんどい小説だった気がする。
はてな内の感想をざっと眺めてみたけど
やはり「SF教養が無くて・・・」とか「頭の良い高校生の会話が・・」
という意見がちらほら。
要するに衒学的だと。
時代は2003年という設定なんだけど実際に高校生が
読むのかなーと考えると少し違う気がする。
というより今30代のSFファン(またはオタク?)が
今の高校生に自分たちの「過去」を思いきり託してる。
と、するとあまりピンとこなくても当然なのかもしれない。
少し年上の大森望さんあたりの意見を聞いてみたいところだけど・・。

「未来」を儚むという思考様式そのものが老成してて回顧青春小説。

文章のテンポとかはすんなり好きになれたんですけどね。
所謂翻訳調の日本語。
それと上巻にある、TT(タイムトラベラー)小説を、過去改変不可と可、悔恨欲と俯瞰欲という4つの座標で表した図は、これからSFを読むときの参考にしようと思ったり。
強引にまとめると手を出すのはもう少し大人になったらということで・・。
勿論SF小説に関して絶大な自身がある方はさらりと読めるのかもしれませんが
濫読系の人にはツライ。文章自体は読みづらい事全然無いんですけど。
そういえばスラムオンラインも買っちゃったんだけどこっちは大丈夫かな・・。