涼宮ハルヒの憤慨 (角川スニーカー文庫)

涼宮ハルヒの憤慨 (角川スニーカー文庫)

あらすじ
生徒会によってSOS団が文芸部部室の不法占拠であることが今さらながら指摘され、ピンチに陥る一同。SOS団は非公式な集団であり学校には存在しえず、関知しない…。詭弁を弄するやり手の生徒会長から言い渡された「文芸部」存続の条件とは機関紙の発行であった。危機に陥れば陥る程燃える女ハルヒは輝く腕章を「団長」から「編集長」へとつけかえ、この難局に挑むのだった…。当ストーリー「編集長★一直線」ほか、SOS団が待ちに待った第二の依頼案件である「ワンダリング・シャドウ」を収める。

かんそう
ついにハルヒも生徒会ネタに手を出したのか!と思いました。

生徒会ネタとは?

説明しよう。生徒会ネタとは学校という狭い範囲で行われるストーリーには欠かせない、恋愛や友情など個人的な話がひと段落してしまう前後に挿入される中継ぎ的イベントのことである。生徒会からの意味不明な因縁が、右往左往せざるをえない主役級のキャラクターのドタバタを必然的に描かざるを得ないため、話題不足時に大変便利である。しかしこれは諸刃の剣でもあることを忘れてはならない。何故なら、これを二度三度と繰り返す度にストーリーが如何に狭い範囲で行われているかをいやがおうにも読者に感じ取られてしまうのである。よって、扱いには最新の注意が求められる。

ところが、読んでみると「分かっている」なぁ…と。つまり、これがサンプリングのネタだということには重々意識的であるようですね。生徒会ネタがどうサンプリングされているのかは、是非手にとってご覧下さい。理不尽な生徒会長によって機関紙作成を命じられ、理不尽なことでは人後に落ちないハルヒが古泉、長門、朝比奈、キョンの4人にストーリーを書かせるのですが…これも伏線なのかな…?全体的にちょっと萌え成分が足りません。

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