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- 作者: うめ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/06/23
- メディア: コミック
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海外版「サムライ☆キッチン」の修正終了間際になりSクラスのバグが発見され、激震するG3。バグを修正するには新シナリオを削除するしか手は無い。同社社長天川太陽は続編製作を期待し、新シナリオ削除という苦渋の決定を下す。しかし大手ゲーム会社「ソリダスワークス」は同タイトルの商標権買収に乗り出していた。商標権を買収されれば続編を製作出来る権利はソリダスに写ってしまうのだが・・・。果たして「サムライ☆キッチン」は無事完成するのか?月山の本社復帰の行方は・・・。そして「8bitな恋」の行方や如何に。裏ゲーム業界マンガ完結編。
かんそう
一巻を読んだ時は「不親切なゲーム」がうんだらかんだらと感想を垂れ流した気がするけど、2巻で話の様相が全然変わってきたのでそのへんの話が霧散してしまった。そもそも僕の乏しいゲーム知識及びゲーム業界知識(ハードの高スペック化にソフトメーカーが追いついていないとか、今のゲームはコミュニケーション志向がどうこうっていう、ちょっと知ったふうな顔が出来る知識)でそういう話を云々しても致し方無いわけで、もっと文系的に読解すれば良いようだ。
結論から言うと、「げんしけん」的なサークルマンガの延長上に置いても良い仕上がりになっていた。ネタバレになるのだけど月山ちゃんと太陽は何か良い感じにくっつく一方、太陽と一緒にソリダスを退社してG3を立ちあげた七海はソリダスに戻ってしまう。しかも七海も月山は両人とも太陽に惹かれていたりとか、社内恋愛ものだったのか!?と思ってしまうほどだった。あとアベマリのリアルな尖り具合とか、七海が太陽にソリダスに戻る事を伝える時の生々しいアレとか、仙水と七海の関係って一体どういう背景があったのか、等など想像する余地を残して終わっていたのが打ち切りという条件付き闘争をやっていた作品なので話的にまとまったなぁと思う一方で、そこらへんもうちょっと掘り下げて欲しかったという気持ちも合った…と思ったら「大東京トイボックス」というタイトルで続編がコミックバーズ11月号から連載されるらしい。
絵的に洗練され過ぎてないところが良いとか月山ちゃんのメイドコスプレはサービスだなぁやりすぎるとご利益減るぞとかそんな事を思ったけど瑣末な事か。
サークルをテーマにした作品としてレコメンドしたい気分になった。
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作者公式。
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帯で推薦文を書かれている米光一成氏のブログ。「ぷよぷよ」というのが自分との唯一の接点か。