「テヅカ・イズ・デッド」からラノベに関連しそうなところを探してみる②

まだコピペ状態。まとめは後日。

つまり、『NANA』に対して「キャラが弱い」といった少女のいう「キャラの強度」とは、テクストからの自立性の強さというだけでなく、複数のテクストを横断し、個別の二次創作作家に固有の描線の差異、コードの差異に耐えうる「同一性存在感」の強さであると考えることができる。この「横断性」こそが、重要な点なのである。

まず、ひとつのテクストの内部でどんな表情、どんな方向を向いていたとしても、同じキャラであると認識されること。これがキャラの条件だ。逆に言えば、複数の「異なった絵」が「同じ存在」と認識されることで、「キャラ」は成立したといえる。つまり、キャラとは、その成立に際して何らかの形での時間的な連続性と非連続性を同時に必要とする。