三日目も和歌山にいた。朝和歌山城を見る。天守閣は小さいが木造だしあまり飾りが無いので落ち着く。鎧と刀の前で足が止まった。前から思うのだが、兜のマスクみたいなヤツは実戦でも着けていたのだろうか?
城付近はとにかく暑かった記憶が。その後で和歌山ラーメンとか食べた。うまかった。二郎に比較するとマイルドだった。当然だが。で、三日目のホテルに着いた。熊野古道とか近い。近くに泳げる川があったのでまた水辺か・・・と思いつつ取り巻き達と行く。皆やる気らしい。仕方無い。泳ごう。海水パンツすら持って来て無いというのに。意外と流れが速いし岩とかが当たると痛い。だがサンダルが持つ浮力を利用して何とか…あ…皆もう向う岸に行ってしまった。まぁまだ足も着くし大丈夫だろう。川の砂を強く蹴る。何だ行けるじゃないか…あ…流れが強くて…そして足が着かない…。いや、泳ぐんだ。そして早く岩に取り付くんだ。いやまてよ…というか私泳げたっけ…?昔からカナヅチだったような…?10m泳ぎ通した記憶は?何やらさっきから水ばかり飲んでいるような。そして川底はどこだ…。

と考えているうちに溺れた。無茶苦茶慌ててヘルプしたが、最初はネタだと思ったらしく誰も助けてくれなかった。今でも考えるだに恐ろしい。水難事故って案外簡単に起きそうだなと思った。というわけで川遊びには細心の注意が必要になります。体を普段使っていない人は気を付けて、とか言いたくなってしまう。いや、だって身をもって体験したから。こうして三日目の夕方が過ぎた。夜は、地元の祭りを見物した。溺れた時のショックではっきりした事は記憶にない。