読んだもの

娚の一生」の感想、追記。何というか、恐らくどういう少女マンガ(最早少女ではないが)でも多かれ少なかれあるんだろうけど、主人公の関係者(この場合海江田氏)って何故か社会で特異な地位を獲得していて、何でだろうと言う疑問。特に、それがあの作品の場合海江田氏と主人公の間に何とも言えない違和感を発生させていてなんだろうこれは…と思っていたのだけど、今日になって違和感については、分かった…年の差カップルという世相の反映(僕が感じたリアリティ)と、彼の浮世離れした仕事ぶり(文化人兼大学教授)が脳内で喧嘩していたわけだ。でも良く良く考えると年の差カップルという夢の無さに浮世離れした51歳を設定する事で、「枯れ」という美意識を立ち上げる事が初めて可能になるのだから、そもそも順序が逆だったというわけか…。まぁでもやっぱり中年カップルの泥仕合を期待していましたよ、ええ、もちろんですとも。それがサラリーマン的引力をキャンセルされたファンタジーだったので気に喰わないというただそれだけです。