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聴いたもの

  • BlackMarket―WeatherReport

読んでいるもの。

Lの世界、第5シーズン視聴終了。劇中劇を取り入れた事で過去と現在がオーバーラップする構成は面白かったが、終盤まで以前のシーズンと似ていた。その他にも、シェーンが前回のパターンを繰り返したり(彼女、または彼女の縁者による関係の不本意な終了、唐突な浮気)、アデルの目的がジェニーへの愛憎なのか映画を奪いに来ただけだったのか、最後までさっぱり分からないなど、腑に落ちない点がいくつかあった。だが、例えば軍人でゲイのターシャというキャラクターの軍事法廷参加の話は、緊張感があった。全シーズンに共通しているところだが、ゲイコミュニティ内部の話はそんなに記憶に残らないが、ゲイコミュニティと外部が接触して行く話はどれも面白い。ターシャのエピソードであれば、彼女が軍内部でゲイである事がバレてしまい、真偽や本人の内心を確認するため法廷が開かれるが、そこで彼女を裁くのが男性社会でキャリアを積んだ男性よりマッチョな女性だったりする。アリスというジャーナリストの女性が、とあるパーティでバスケットプレイヤーが男性同士で抱き合っているシーンを携帯電話のカメラで録画し、ポッドキャストしてしまうというエピソードでは、世間的にゲイを蔑視する態度をとっていたバスケットプレイヤーがゲイである事をアリスによって暴露され、マスコミに指弾されてしまう。メディアスクラムの引き金を引いたアリスは、堂々とマスコミに登場し自己を正当化していく。曰くゲイは毎日差別され、時には殺されている。僕には一般的状況が個別的事実に勝利するというシーンに驚きがあった。果たして最終シーズンは日本に来るのか…。

マッドメン。まだ1巻しか見てないが、濃いなー。デモクラシー、まだ読み終わらず。徹底した愚民思想がたまらなく心地が良い。

マッドメン追記。「マッドメン」というタイトルは、wikiによると下記の通り。一応。

なお、タイトルである「マッドメン(Mad Men)」とは本作品の舞台であり、現在も大手広告代理店の本社が多いマディソン・アヴェニュー(Madison Avenue)の広告マンを指す造語である。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%83%E3%83%89%E3%83%A1%E3%83%B3_%28%E7%B1%B3%E3%83%86%E3%83%AC%E3%83%93%E3%83%89%E3%83%A9%E3%83%9E%29

ということで、本作品は1960年代の広告業界の人間群像劇である。主人公は出来るディレクターのドンという男で、第1巻では仕事が出来て美人の妻に二人の子供、そして浮気相手がいるという程度しか明らかにされていない。そしてドンの同僚には、彼の座を狙っているピートという男がいるわけだが、このピートと取り巻きとのやり取りが面白かった。DVD返却してしまったんで、セリフがうろ覚えだが要約すると「この業界だとエッチなシャレを言えるちゃらちゃらした男が出世する」ということをずっと言っていた。文脈としては、結婚したって俺達はまだまだ遊んでいくぜ、遊ばなければ出世出来ないぜ、という話だったような。現在と今では経済状況は違うわけだが、コミュニケーション能力が高くて出世している人間に対して、コミュニケーション能力だけを出世の理由にされてしまうのは昔からあることだったのかなぁと。あと、wikiを見たらありえないレベルのネタバレが開示されていて驚きだ。