思想地図Vol5に掲載されている遠藤知巳の「文学/批評の社会学―批評の社会学」という文書を読んだ。「感想もそこそこにひたすら読み継がれていくパルプフィクションの膨大な集積が、それ自体で社会を観察しているかのようだ」という見方が面白かった。それと佐藤俊樹の「サブカルチャー/社会学の非対象性と批評のゆくえ―世界を開く魔法・社会学編」という文章も読んだ。「ゼロ年代の批評はサブカルチャー社会学をねじれた形でつなげてきた。サブカルチャーに関しては、売れる/売れないという評価軸を採らず、社会学に関しては、よく売れた著作のみを先端的で同世代的としてきた」、という一文が今回の思想地図をはっきりと表現していると思った。やっぱり編集人同士方針があわなくなってきてたのかなぁ。良く分からんが。