イエスタデイをうたって 5 (ヤングジャンプコミックス)

イエスタデイをうたって 5 (ヤングジャンプコミックス)

ただいま。

連載再開したみたいなんで買った。別に同人誌を買っていたわけではないけど単行本を買い揃えるくらいには好きな描き手に入る冬目景作品の中でもイエスタディは一番好きだったが何故なのかいま一つ言語化出来ないまま大人になってしまったけど、何か分かった気がする。

美術とかカメラとか自主映画とかフリーター的な生活実感とかその他諸々、gdgdとした雰囲気も小道具としてナイスなんですが、それ以上にリクオの周りをぐるぐると回っている人間関係の無限ループ感覚が良いのだと思いました。浪君が品子にモーション⇒失敗⇒品子がリクオにモーション⇒寸止め⇒ハルが不機嫌⇒リクオご機嫌とり⇒品子はリクオから距離を取る⇒(めんどいから略)。というこの一連の流れを冬目景独特の掠れた線で淡々とやられると何かいいなぁ和むなぁという癒しタイムが現出するというマジック。ビリヤードのグリーンの上で踊るボール達を見てるようなもので、枠が決まってるからきっと安心するんだなぁ。ハルと浪君はあんまり一緒にいないのと、ヒゲの彼の存在をほとんど顧みないのがあんまりと言えばあんまり。