ぼくと魔女式アポカリプス〈2〉Cradle Elves Type (電撃文庫)

ぼくと魔女式アポカリプス〈2〉Cradle Elves Type (電撃文庫)

3巻が出たらしいのだけど無いよ…人気がなさ過ぎるのか人気がありすぎて品薄なのかなぁ…。

アウトラインは前の巻と同じ。抜き差しならない状況⇒決断⇒行動。手抜きですかそうですか。個人的には結構好きだ。キャラとストーリーの素晴らしい連動が水瀬氏のガクガクとした痙攣的文章によって運ばれてくるところとか、キャラの外形的特徴が、そのままキャラクターの能力やストーリー上の要請にきちんと連結されているのが、とても。そしてそうしたキャラクターの変形なりなんなりはそのままパーツとしても機能していてエロでありグロもありロリもある。パーツはパーツとして意味があり、それがきちんと組み合わされてる。キャラ小説では基本なのかもしれないけど。ああ、あとレジンキャストミルクと連続して読んだせいもあるが、学園異能(もはや死語)系ってストーリーにしづらいのだな…と思う。ややもすると世界の命運をすんごい狭い地域で少数で決定しようとしていて、しかもそこで発生しているエネルギーは世界を終了させる程のアレで、つまりあまりにも世間様をスルーし過ぎているので、そんなアンバランスさ(もっといえばその突飛な状況を気づかせないように)を回避するためにキャラのエロなりグロなりツンデレなりが全力投入している感じ。そして主には行間が満たされていくのがメインな目的っぽい。

あと、その、世界の命運が決まるの土地は大概都会でないどこかである。少なくともコンクリートジャングル東京では決まってはいなさそう。ラノベ教養小説として読むのも面白いが、個人的にはラノベでかつ学園異能(死語)っぽい作品になぜ地方っぽさが漂うのかが気になるし面白い特徴だなと。まぁ地方っぽさは最近のラノベ全般に言えるかのう。たまには郊外都市で世界の命運決めれってのは限りなくアレな想像だと思う。オレは楽しいけど。