カッティング ~Case of Mio~ (HJ文庫 は 1-1-1)

カッティング ~Case of Mio~ (HJ文庫 は 1-1-1)

ラノベで去年はやっていたもの回収編。ファーストインプレッションは良くなかった。私のキライなカテゴリとして「世間様には興味無いけど世間様からすり寄ってくるんで仕方なく対応しているんですよ」という姿勢の類がキライなので。代表的な例を挙げるとキリが無いのだけど、素材としてはこの作品もその類に漏れず色々と香ばしいモノを提供してくれているのでうわこれやべー読みきれんとか思っていたけど…最後まで読み通してみると、変な自意識ゲームも最低限に抑えられていたのと自分で決めて自分で実行するカズヤにかなり没頭することが出来たので後味は良かった。最後まで読んでみるものだね。妙なブンガクっぽさもあの年齢特有の背伸び感を煽っていて良かった、のかもしれない。

ヒロインの自己破壊衝動については、水瀬葉月氏の如く「リスカして魔法」まで至っていないので衝撃度は薄い。あそこまでいく人はそういない気もするが(てか魔女カリやっぱり打ち切り…)。最近は「初めから強くてニューゲーム」な最強主役が多い中珍しく等身大だったのもポイントだった。

とここまで感想を羅列して見たけど他との比較からしか積極性を見出せて無いのは何か残念だなあと思うので次も買ってみよう。