アメリカのデモクラシーが終わらない。もとより大著なので、付箋を入れながら記憶が飛ばないようにしつつ読んでいる感じ。下巻も前半折り返したのでそろそろ気になる点を箇条書きにしておく。

  • 「人民の選択、およびその選択におけるアメリカ民主政治の本能について」という章でトクヴィルは民衆の知識を一定以上に引き上げるのは不可能だとしている。そのわけは(程度の差こそあれ)、知識(これが原文でknowledgeなのか、他の英語が当てられているのか僕は確認出来ていない)を収斂するには、時間と余暇が必要で、それはどの程度物質的必然性から解放されるか?ということであると述べている(すげー意訳、出来たら本分読んで)。だが、誰もが金持ちである国は無いので、それは無理だ、というのがトクヴィルの結論。そうですね(棒読み)。
  • 国家財政についてのトクヴィルの見解。「貧乏人が立法権を独占するような国があるとすれば、そこでは公的費用の大幅な節減は期待しえまい。」トクヴィルによれば、もし彼らが徴税を行うなら自然自らに跳ね返らない形で行うからであろうからだと述べている。直感的には、そうですね!と思いつつここでトクヴィルが想定している貧乏人という人々がどういった程度の貧困に陥っているのかは具体的に知っておきたい、と思った。当時のフランスか、またはアメリカか。