アメリカのデモクラシーが終わらない。もとより大著なので、付箋を入れながら記憶が飛ばないようにしつつ読んでいる感じ。下巻も前半折り返したのでそろそろ気になる点を箇条書きにしておく。

  • 「人民の選択、およびその選択におけるアメリカ民主政治の本能について」という章でトクヴィルは民衆の知識を一定以上に引き上げるのは不可能だとしている。そのわけは(程度の差こそあれ)、知識(これが原文でknowledgeなのか、他の英語が当てられているのか僕は確認出来ていない)を収斂するには、時間と余暇が必要で、それはどの程度物質的必然性から解放されるか?ということであると述べている(すげー意訳、出来たら本分読んで)。だが、誰もが金持ちである国は無いので、それは無理だ、というのがトクヴィルの結論。そうですね(棒読み)。
  • 国家財政についてのトクヴィルの見解。「貧乏人が立法権を独占するような国があるとすれば、そこでは公的費用の大幅な節減は期待しえまい。」トクヴィルによれば、もし彼らが徴税を行うなら自然自らに跳ね返らない形で行うからであろうからだと述べている。直感的には、そうですね!と思いつつここでトクヴィルが想定している貧乏人という人々がどういった程度の貧困に陥っているのかは具体的に知っておきたい、と思った。当時のフランスか、またはアメリカか。

禁煙一ヶ月目。禁煙してやっと実感したけど、空腹感がものすごい。一日食べている気がする。朝パン3枚、昼ラーメン1杯替え玉1玉半ライス2回おかわり、ガム10粒を午後4時までに消化、ペットボトル3本、帰宅後うどん2杯、ハイボール2杯、ポテトチップス1袋。育ち盛りの子供でもこんないくかどうか。だが、今の僕はどこまででも行ける。おかげで着るものがどんどんなくなっている、電車に座ると腹部が痛い等の弊害も生まれている。減量を頭では考えつつ1月は二郎に3回行った。素晴らしく美味だった。1度目と3度目は池袋、2度目は品川だ。品川は初めて行ったが、理不尽な思いはしなかった。大宮にも行ったけれど、人が多かったので挫折。

何か大宮二郎行って、すげー人が並んでて絶望して南銀座通りという通りを大宮駅に向かって歩きながら思った。「二郎に列をなす」という、東京ローカルな振る舞いが地元でそれを見るのが如何に新鮮かということを。いや、どちらかと言うと、ラーメンを食べるために列をなすという行為は、今まで東京でしかやっていなくて、それは多分自分の中で東京という、荒川より南にある地域でなされる特異な振る舞いだったわけで(もちろん埼玉にも並ぶラーメン屋はあって、僕がたまたまそれをやってなかっただけ、ですが)、それを荒川より北側でやってるというこの違和感。

読んだもの

読んでいるもの

聴いたもの

  • Anthology―Sly&The Family Stone
  • MR.GONE―Weather Report

見たもの
MAD MEN Season 1―2
とある科学の超電磁砲及びとある魔術の禁書目録はコミック版は全部買った。そういえばアニメはオープニング変わった。「アメリカ社会」入門はトクヴィルの本の頭休めに買い、一日で読む。東京トイボックスは終了フラグが立ってきたね!

かれこれ7年くらいギルティギアをゲーセンでやっている。だが、そろそろブレイブルーもあるしアルカナハート3の場所が広がってきているしで、そろそろ無くなりそうだし、撤退しようと思う。というか、いつまで格ゲーをやっているのか、という話だ。そもそも全然上手くないし、若い人の方が反射神経は絶対的に上だし、どうしようもないなあと思うけど、終電過ぎまでやってる時もあって、もう何故そこまでハマっているのか、というくらいやっている。さすがに終電過ぎまで格ゲーをやっていると、異様に空しくなるというか、会っていない知人の顔がふと浮かんできたりして、話をしたい等と考えながらマンガ喫茶で少女マンガを物色しつつ、具体的な名前は全然浮かばないなぁ…と考えていたら余計に空しくなりつつ何も読まないまま朝を迎えたり。ともあれ撤退。ただ自己の修正として、ゲームプレイ欲そのものは抑制出来ないと思うので、何か別の物を探します。

読んだもの。

見たもの。

聴いたもの

  • BlackMarket―WeatherReport

読んでいるもの。

Lの世界、第5シーズン視聴終了。劇中劇を取り入れた事で過去と現在がオーバーラップする構成は面白かったが、終盤まで以前のシーズンと似ていた。その他にも、シェーンが前回のパターンを繰り返したり(彼女、または彼女の縁者による関係の不本意な終了、唐突な浮気)、アデルの目的がジェニーへの愛憎なのか映画を奪いに来ただけだったのか、最後までさっぱり分からないなど、腑に落ちない点がいくつかあった。だが、例えば軍人でゲイのターシャというキャラクターの軍事法廷参加の話は、緊張感があった。全シーズンに共通しているところだが、ゲイコミュニティ内部の話はそんなに記憶に残らないが、ゲイコミュニティと外部が接触して行く話はどれも面白い。ターシャのエピソードであれば、彼女が軍内部でゲイである事がバレてしまい、真偽や本人の内心を確認するため法廷が開かれるが、そこで彼女を裁くのが男性社会でキャリアを積んだ男性よりマッチョな女性だったりする。アリスというジャーナリストの女性が、とあるパーティでバスケットプレイヤーが男性同士で抱き合っているシーンを携帯電話のカメラで録画し、ポッドキャストしてしまうというエピソードでは、世間的にゲイを蔑視する態度をとっていたバスケットプレイヤーがゲイである事をアリスによって暴露され、マスコミに指弾されてしまう。メディアスクラムの引き金を引いたアリスは、堂々とマスコミに登場し自己を正当化していく。曰くゲイは毎日差別され、時には殺されている。僕には一般的状況が個別的事実に勝利するというシーンに驚きがあった。果たして最終シーズンは日本に来るのか…。

マッドメン。まだ1巻しか見てないが、濃いなー。デモクラシー、まだ読み終わらず。徹底した愚民思想がたまらなく心地が良い。

マッドメン追記。「マッドメン」というタイトルは、wikiによると下記の通り。一応。

なお、タイトルである「マッドメン(Mad Men)」とは本作品の舞台であり、現在も大手広告代理店の本社が多いマディソン・アヴェニュー(Madison Avenue)の広告マンを指す造語である。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%83%E3%83%89%E3%83%A1%E3%83%B3_%28%E7%B1%B3%E3%83%86%E3%83%AC%E3%83%93%E3%83%89%E3%83%A9%E3%83%9E%29

ということで、本作品は1960年代の広告業界の人間群像劇である。主人公は出来るディレクターのドンという男で、第1巻では仕事が出来て美人の妻に二人の子供、そして浮気相手がいるという程度しか明らかにされていない。そしてドンの同僚には、彼の座を狙っているピートという男がいるわけだが、このピートと取り巻きとのやり取りが面白かった。DVD返却してしまったんで、セリフがうろ覚えだが要約すると「この業界だとエッチなシャレを言えるちゃらちゃらした男が出世する」ということをずっと言っていた。文脈としては、結婚したって俺達はまだまだ遊んでいくぜ、遊ばなければ出世出来ないぜ、という話だったような。現在と今では経済状況は違うわけだが、コミュニケーション能力が高くて出世している人間に対して、コミュニケーション能力だけを出世の理由にされてしまうのは昔からあることだったのかなぁと。あと、wikiを見たらありえないレベルのネタバレが開示されていて驚きだ。

読んだもの

娚の一生」の感想、追記。何というか、恐らくどういう少女マンガ(最早少女ではないが)でも多かれ少なかれあるんだろうけど、主人公の関係者(この場合海江田氏)って何故か社会で特異な地位を獲得していて、何でだろうと言う疑問。特に、それがあの作品の場合海江田氏と主人公の間に何とも言えない違和感を発生させていてなんだろうこれは…と思っていたのだけど、今日になって違和感については、分かった…年の差カップルという世相の反映(僕が感じたリアリティ)と、彼の浮世離れした仕事ぶり(文化人兼大学教授)が脳内で喧嘩していたわけだ。でも良く良く考えると年の差カップルという夢の無さに浮世離れした51歳を設定する事で、「枯れ」という美意識を立ち上げる事が初めて可能になるのだから、そもそも順序が逆だったというわけか…。まぁでもやっぱり中年カップルの泥仕合を期待していましたよ、ええ、もちろんですとも。それがサラリーマン的引力をキャンセルされたファンタジーだったので気に喰わないというただそれだけです。

禁煙した。禁煙するに当たってジャズが好きな知人から昔聞いたエピソードを思い出して、メソッドを勝手に参考にした。ちなみにその人も禁煙している。昔、マイルス・デイヴィスがドラッグをやめるにあたり、自分の父親に頼んで物置のようなところに数日縛り付けてもらい、ドラッグを絶対に近づけない環境をつくったとの事だった。僕も今回、自室に篭り続けて何とか数日をやり過ごした。最初の3日がともかく辛かった。今もまだ口寂しい感じで、コーヒーをがぶがぶ飲んでいる。